ワイヤレスでコンパクトなポタアン、オーディオテクニカ「AT-PHA55BT」

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 最近スマホを「isai Beat LGV34」(以下、“isai”)から「Galaxy Note8 SCV37」(以下、“Note8”)に変えたんだけど、イヤホンで聴く時の音質がなんかイマイチなんだよなあ。“isai”はESSのQuad DAC積んでて音質に拘ってたからなんだろうけど。

 スマホをイヤホンで聴く時に高音質になるようにする(※イヤホン自体を変える方法はなしね、今持ってるヤツ高かったんだから)には、間にヘッドフォンアンプを咬ますってのが鉄則だけど、嵩張るし取り回し悪くなるし...。

 

 色々探してたら、あった、いいのが。ワイヤレスヘッドフォンアンプっての。オーディオテクニカの「AT-PHA55BT」ってヤツ。スマホ→アンプの接続を無線のBluetoothにすることで、二段重ねやケーブル接続2か所にせずに高音質化が可能ってなワケ。

 人気商品なのか、そもそもあんま作ってないのか知らんけど、暫くどの店でも在庫切れの状態が続いてた。が、ポタフェス(先週末に秋葉原でやってたイヤホンヘッドホン関係の見本市的なイベント)に合わせて出荷があったのか、多くの店で在庫が復活してるー。てなわけで買ってきた。某量販店で税込¥16,070-(※10%ポイント還元有)だった。

 

 早速“Note8”でBluetoothのペアリング(接続設定)をして、愛用のCampfire Audioのイヤホン「NOVA」(※前の記事の通りケーブルとかは変えてる)を挿して聴いてみた。

 Bluetoothは音声をリアルタイムで転送する時データを圧縮する(らしい)のがあってか、やはり“isai”直挿しには敵わないけど、“Note8”直挿しよりは全然音がクリアで良い。あと、“Note8”とイヤホンはケーブルで繋がってないから、移動中“Note8”(スマホにしてはデカいからポケットに入れときにくい)を鞄に入れたまま聴いてられるし、“Note8”を机の上などに置いての動画視聴もイヤホンケーブルの配線をあまり気にせず観られるのがいいね。

 

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↑パッケージ。製品カテゴリは、Bluetoothのレシーバではなく、ワイヤレスのヘッドフォンアンプという位置付け。音声コーデックは古くからメジャーなSBCの他にLDAC(ソニーが手掛ける新規格), AAC(iPhoneで採用されているヤツ), aptX(SBCに代わる規格としてCSR社が推進していた)に対応。高音質を謳うならクアルコム主導の「aptX HD」にも対応してほしかった。

 

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↑パッケージ裏。ESSのHi-Fi DACアンプ「ES9118」を実装する旨がデカデカと記載されている。

 

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↑開けるとこんな感じ。ちょっとお高いイヤホンorプレーヤのような装い。

 

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↑本体(ピントが合わなかったので傾けた、下に敷いてるのは後述のケースクリップ)。中央上部の縦に3つ並んだ黒ポチは電池残量インジケータ(減っていくと上から順に白く点滅→点灯していく感じ)、さらにその上の白い点は通話用のマイク(ので、イヤホンと合わせてスマホの受話器代わりになる)。

 

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↑本体左側面。電源を兼ねたモード切替スイッチ(A or Bで電源オン、OFFで電源オフ)と、充電用のmicroUSBポート。AとBは音声の出力抵抗値が違うらしく、Aはダイナミックドライバのイヤホン、BはBAドライバのイヤホンに適しているらしい。Bの方が低抵抗?なのかAより大音量になる感じ。「NOVA」はBA機だけど、Bだと1段階あたりの音量の上げ下げが大きすぎるので、とりあえずAにしておくことに。

 

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 ↑右側面。メディアコントロールボタン。左のボタンは音量下げ(長押しは前曲)、真ん中は再生/一時停止(電話着信時は応答)、右は音量上げ(長押しは次曲)。あと、真ん中と右を同時長押しでHOLD(ボタンロック)/解除も出来る。

 

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↑上面。3.5φのイヤホンジャック。

 

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↑裏面。

 

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↑ケースクリップとUSBケーブルが付属する。充電器は付いてないので、家庭用コンセントから直接充電したい場合は別途アダプタを用意する必要がある(パソコンのUSBポートやUSB用モバイルバッテリーからの充電なら不要)。

 

 難点は、音量が0含め32段階なんだけど、それは「AT-PHA55BT」のボタン操作の場合で、Note8のボリュームボタン操作だと0含め16段階で上下してしまうこと。 上下するのは同じメディア音量なので、併用する場合はちょっと混乱するかも。

 あと、各サイトのレビューで言われている通り、小(少?)ボリューム時(「NOVA」の場合0から3つ上げたくらいまで確認)はホワイトノイズ(サーって言うヤツ)が載るので、感度の高すぎるイヤホン(各レビューで挙げられているSHUREの「SE846」とか)は向いてないかも。

 それと、確認音(Bluetooth接続時やボリューム上下)が消せないし、その音量調整が出来ない(Bモードだとその音も大きくなって「NOVA」だとうるさい)のがなあ。“BAドライバモード”“ダイナミックドライバモード”の他にさらに高抵抗な“高感度イヤホンモード”があったら良かった気がする。

 あと欲しかったのがNFC。ワンタッチ(端末近づけるだけ)でBluetooth接続/解除が出来る機能。この辺はグループ会社でスマホも作ってるソニーのが上手だわ。

 

 ワイヤレスポタアン。LDACやaptX HDなど高品質なBluetoothのコーデックの普及や、小型DACアンプの性能も向上してるし、ニッチな市場だろうけど他社も参入して活性化してくれないかなあ。バランス接続とかバスブーストとかもあると楽しいし。

 

 

 2017/12/21(木) 修正